「自分は調理師に向いてないのかな」
「調理師以外に転職したほうがいいかな」
と思うことはありませんか?
しかし、自分が調理師の職業に向いていないと感じても、転職することに不安を感じ、なかなか行動できないですよね。
では、心のモヤモヤを抱えたまま調理師を続けてもいいのでしょうか?
そこで今回は
上記の3つについて詳しく解説します。
この記事を見れば、今の悩みから解放され新たな一歩が踏み出せます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
調理師に向いている人の特徴6つ
どんな職業にも「向いている人」と「向いていない人」がいるように、調理師の仕事にも人により向き不向きがあります。
ここでは調理師に向いている人の特徴を解説します。
- 純粋に料理が好きな人
- 手先が器用な人
- 忍耐力のある人
- 常に勉強を欠かさない人
- 体力のある人
- 遊び心のある人
上記6つをそれぞれ見ていきましょう。
1. 純粋に料理が好きな人
物事を長く続けるには、好きという気持ちが大切です。
とくに調理師という職業は、労働時間が長くプライベート時間の充実も期待できないため、料理が好きという気持ちがなければ、すぐに嫌になってしまいます。
ほかにも、重労働や休みが少ないなど、調理師を続ける上でさまざまなデメリットもあり、好きな気持ちを保ち続けなければ、簡単に気持ちが折れてしまうでしょう。
「純粋に料理が好き」というポイントは、調理師に向いている人の大前提の条件といえます。
2. 手先が器用な人
料理というのは繊細な作業の連続です。
飲食店の仕事はレベルが上がれば上がるほど、作業の正確性や繊細さが要求されます。
繊細な作業をこなせる人は、早い段階で多くの作業を任せてもらえるケースもあります。
手先が器用という点は調理師として有利に働くでしょう。
3. 忍耐力のある人
調理師の世界は基本的に縦社会です。
また昔の時代の名残をとどめているいる店も多いため「つらくても我慢」と精神論ですべての事を片付けてしまう環境も多くあります。
- 先輩から暴言や暴力を振るわれる
- 長時間の立ち仕事しなくてはならない
- 周りより休日が少ない
調理師を続けていくには、上記のような環境を日々耐え抜かなくてはいけません。
そんな状況でも自分を見失わずに、気持ちを奮い立たせるのは相当の忍耐力が必要です。
忍耐力は調理師として働くには必要不可欠でしょう。
4. 常に勉強を欠かさない人
調理師の仕事は大変ですが、毎日業務をこなしていると徐々にルーティーン化し、簡単にこなせるようになるため、日々の業務だけで満足していては、ステップアップは望めません。
調理師としてステップアップしたいのであれば、仕事以外の時間でも料理の技術を磨き、勉強を欠かしてはいけません。
料理の技術や流行はながれが早く、常に新しい情報が飛び交っています。
調理師は常に勉強を怠らず、新しい情報をキャッチし自分の知識として吸収できる人が向いていると言えます。
5. 体力のある人
調理師の仕事を続ける上で、体力があるかないかは重要な要素の1つでしょう。
調理師の仕事は、たくさんの食材を運んだり、大きな鍋を扱ったりと重労働です。
また労働時間も長く、休憩以外は基本立ちっぱなしで、12時間~15時間の勤務をこなさなくてはいけないケースは多くあります。
上記のような環境に耐えうる体力のある人は、調理師に向いているといえるでしょう。
6. 遊び心のある人
どんな仕事も遊び心を持ち、本気になってお客様を楽しませようとする人は、周りからの評価が高くなります。
とくに調理師の仕事は、自分の創意工夫が料理の見た目や味に大きく影響を与えるため、遊び心を持つという点は重要な要素です。
- 人が驚くような見た目を演出をする
- 考えられない食材を組み合わせてみる
- 変わったフレーバーを加えてみる
上記のように変化を加えることで「楽しさ」「面白さ」として周りにも伝わり、職場環境にもいい影響をもたらしてくれます。
遊び持って仕事に取り組める人は、調理師に向いているでしょう。
調理師に向いてない人の特徴5つ
調理師に向いている人もいれば、もちろん向いていない人もいます。
調理師としての適性がないにもかかわらず仕事に就いてしまうと、ほかの人より苦労することも増えるでしょう。
では、調理師に向いていない人はどういう人なのでしょうか。
- 大雑把な人
- 不衛生な人
- 美的感覚がない人
- 自己犠牲の精神がない人
- 労働条件を重視したい人
ここでは調理師に向いていない人の特徴を5つ解説します。
1. 大雑把な人
料理をより美味しくするには、繊細な作業が必要不可欠です。
そのため、大雑把で細かいことが苦手な人は、調理師に向いていないといえるでしょう。
料理によっては食材の扱いを間違えると、仕上がりが変わってしまったり、食感が変わってしまったりと、思いとはかけ離れた料理ができてしまいます。
細心の注意を払わず、大雑把に仕事してしまうことは、料理の出来上がりに大きく影響してしまうのです。
2. 不衛生な人
衛生面は料理をする上で、1番最初気をつけるべき要素でしょう。
不衛生な人が作った料理はあまり美味しそうに見えないし、その料理を食べた人が食中毒を引き起こしたら大変です。
- 爪が長い
- 髪がボサボサ
- 身なりが汚い
上記のように衛生面に気を向けられない人は、調理師に向いていないと言えるでしょう。
調理師として働くには、清潔感のある身なりと、衛生的な行動が重要です。
3. 美的感覚がない人
料理の色彩のバランスや盛り付けのバランス、ソースのかけ方など、料理をより良く見せるための重要な感覚です。
そのため、アートへの関心、美的感覚は調理師に必要な要素でしょう。
同じ材料を使って同じ料理を作っても、美的感覚を意識した料理とそうでないものとでは、仕上がりの見た目や口当たりなど、さまざまな点で違う料理になってしまいます。
アートに興味がなく、美的感覚を持っていない人は調理師に向いていないといえます。
4. 自己犠牲の精神がない人
調理師としてのモチベーションを維持するのは、自己犠牲の精神がない限り難しいでしょう。
調理師の仕事はほかの職業に比べて、給料や休日が少ない傾向にあります。
また、日々の長時間労働やオーナーや先輩から理不尽な要求を受けることもあり、身体的にも精神的にもつらい職業です。
「自分を犠牲にしてまで人のために仕事をしたくない」という人には、調理師はつらい職業でしょう。
5. 労働条件を重視したい人
調理師の仕事は、労働条件でブラックな面を多く残す職業です。
労働時間が長いためプライベートの時間はあまり確保できず、ほかの職種に比べて給与も高くない傾向にあります。
- 土日休みたい
- 大型の連休を取りたい
- 1日8時間以上働きたくない
- 残業せずに定時で帰りたい
もし上記のような気持ちがあるのであれば、調理師の仕事はつらい環境でしょう。
労働条件を重視したい人は、調理師から異業種への転職をおすすめします。
調理師を続ける3つのメリット
つらい仕事というイメージがついてしまっている調理師の仕事ですが、調理師の仕事を続けるメリットももちろんあります。
つらい修行期間を経て一人前の料理人と認められたとき、どのような世界が待っているのでしょうか。
ここでは調理師を続けることで得られるメリット3つをご紹介します。
- 職人として手に職をつけられる
- さまざまな職人と交流できる
- たくさんの食材に出会える
それぞれ確認していきます。
1. 職人として手に職をつけられる
続けることが大変な調理師ですが、頑張って続けることで手に職がつけられます。
手に職があると、年齢や性別に関係なく自分のスキルが武器になり、そのスキルが誰かに求められる限り、仕事を失うことはないでしょう。
1度手に職をつけてしまえば、日本全国どんな場所でも働けるようになり、フリーランスとして仕事を受けることも可能です。
また、再就職や転職にも有利に働きます。
2. さまざまな職人と交流できる
調理師を長く続けることで、ほかの職人との繋がりが増えます。
調理師向けのセミナーや勉強会、異業種交流イベントなどさまざま開催されており、
- 新しいビジネスパートナーが増える
- 新情報が手に入る
- 新しい顧客・取引先が見つかる
そこでの出会いが上記のようなメリットを生み出します。
また、異業種の人と繋がることで、今までの発想にはなかった新たなビジネスも生まれます。
3. たくさんの食材に出会える
店に来てくれるお客さんを飽きさせないために、飲食店ではさまざまな食材を使い、工夫を凝らした料理が提供されます。
そのため、調理師の仕事を長く続けていると、たくさんの食材を扱えます。
貴重で珍しいものや高価なものなど、普段では出会えない食材を扱い調理することで、貴重な経験ができるでしょう。
多種多様な食材を仕事として扱えたり、口にできたりするのは、調理師を続ける大きなメリットといえます。
調理師を続ける5つのデメリット
続けることでさまざまなメリットを得られる調理師の仕事ですが、一方で調理師を続けるデメリットも多く存在します。
メリットとデメリットを比較して、今後自分が調理師を続けるべきかどうかの判断材料にしてください。
ここでは調理師を続けるデメリット5つご紹介します。
- 労働時間が長く休みも少ない
- 重労働で身体がボロボロになる
- パワハラが多く精神的に辛い
- 給料が他の職種に比べて低い
- 新型コロナウイルスの波がまたいつ来るかわからない
それでは以下を見ていきましょう。
1. 労働時間が長く休みも少ない
調理師の仕事は、朝から晩までの長時間労働があたりまで、勤務時間は平均で12時間~15時間勤務と非常に長いです。
またほかの職業に比べて休日が少なく、大型の連休も満足に取れません。
上記のような過酷な労働環境のため、休日は疲れてしまって寝るだけというケースも多く、自由に使える時間が限られてしまいます。
プライベートに十分な時間が割けないという点は、調理師を続けるデメリットといえるでしょう。
2. 重労働で身体がボロボロになる
調理師の仕事は重い食材を運んだり、大きな鍋を扱ったりととにかく重労働です。
またほとんどが立ち仕事で、休憩以外で座ることがほとんどありません。
そのため調理師は下記の症状を常に抱えています。
- 肩こり
- 腰痛
- 腱鞘炎
忙しい店や人手が足りていない店などは、仕込みが間に合わないため、休憩時間も満足に取ることができません。
このような身体的に辛い状況が続くことで、体力的な限界を感じる調理師は多くいます。
3. パワハラが多く精神的に辛い
調理師の世界は基本縦社会で、昔の日本気質な部分を多く残す職業です。
先輩からいわれたことは、不満があっても基本的に従わなければなりません。
先輩からちょっとしたことで、激しく怒られたり注意されたりすることは当たり前で、時には暴力を振るわれるケースも少なくありません。
身体的につらいのに、精神的なつらさまで感じてしまったら、単純に料理が好きだからという気持ちだけでは長続きしないでしょう。
4. 給料が他の職種に比べて低い
調理師の給料はほかの職業に比べて低い傾向にあります。
もともとの給料が低いことに加え、残業代や賞与、インセンティブなど給料以外の収入もほとんど無いからです。
もし、どれだけ調理の腕をあげてステップアップしても、雇われで調理師をしてる以上、給料上がり幅はたかが知れています。
調理師が給料の低さを理由に退職したり、異業種に転職するケースは多いです。
5. 新型コロナウイルスの波がまたいつ来るかわからない
飲食業界は新型コロナウイルスの影響を最大に受けた業界の1つで、蔓延防止措置や緊急事態宣言などの対応により、満足に営業ができない店がほとんどを占めました。
休業・時短要請に対応したことで、営業日々の売り上げの低下し、また緊急事態宣言の協力金が給付されない問題により、やむなく閉店をしてしまった飲食店も多くあります。
去年の終わりには新規感染者数が低下し、新型コロナウイルス第5波が収束したため、緊急事態宣言は全面的に解除されましたが、年末年始の人の動きにより、変異型のオミクロン株が蔓延し、新規感染者数が爆増するという事態を迎えました。
たとえ、今回のオミクロン株の流行による第6波が収束したとしても、今後また第7波・第8波と続く可能性は十分にあるため、飲食業界で働く調理師の不安定な状況は今後も続くでしょう。
飲食業界で仕事を続けることに不安を感じている人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
「飲食業界の将来性が不安な5つの理由とコロナ禍を生き残る3つの方法」
調理師に向いてないと感じたら辞めたっていい!未経験の異業種に転職しよう!
調理師に向いていないと感じながら仕事をするのはつらいことでしょう。
つらい気持ちを我慢しながら仕事に就き続けて、精神的に病んでしまったら大変です。
自分が調理師に向いていないと感じたら、決して悩まずさっさと転職することをおすすめします。
今では新規事業拡大や人手不足などのさまざまな理由から、未経験でも積極的に採用をしている企業も多く、調理師から未経験の異業種へ転職し、新しい分野で活躍する人が増えています。
- 給与アップが期待できる
- プライベートが充実する
- 新しい仲間に出会える
- 新しいスキルや知識が手に入る
- 今よりステップアップできる
調理師から転職することで、上記のようなさまざまなメリットが期待できます。
新しい経験値を手に入れ、自分の人生の可能性を広げるためにも、異業種への挑戦をしてみましょう。
調理師を辞めてしまう前するべきこと5つ
調理師を辞めることを決意しても、勢いに任せて退職してしまうことは避けましょう。
辞める前にしておくべきことを理解し実行しておくことで、円満に退職やスムーズな転職に繋がります。
ここでは調理師を辞める前にしておくべきこと5つを解説します。
- 転職エージェントに登録する
- 就業規則を確認しておく
- 実際に未経験の業種に転職した人の情報を得る
- 仕事は最後まできっちりやる
- 退職に対する強い意思を持つ
ぜひ参考にしてください。
1. 転職エージェントに登録する
異業種への転職を成功させたいのであれば、決して1人で転職活動をしてはいけません。
スムーズに転職活動をおこない、より自分の希望に沿った転職先を見つけたい場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用することで、
- 転職の相談に乗ってくれる
- 希望にあった転職先を紹介してくれる
- 履歴書の書き方や面接の受け方のアドバイスをしてくれる
- 面接日や顔合わせの日程を調節してくれる
- 給与交渉をしてくれる
上記のようなさまざまなサポートを受けることが可能です。
転職エージェントを使うことで、より自分の希望に沿った転職が実現できます。
調理師を辞めてしまう前に、必ず転職エージェントに登録をしておきましょう。
退職後になかなか次の転職先が見付からないことから、金銭的・精神的に追い込まれることを防ぐため、できるだけ今の仕事と並行しながら転職活動を始めておくことをおすすめします。
転職エージェントを利用するメリットについて、もっと詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
「飲食業・調理師が転職エージェントを使う7つのメリットと転職を成功させる3つのポイント」
2. 就業規則を確認しておく
退職をする際、職場の就業規則を違反していると、うまく退職できないケースや思わぬトラブルに陥ってしまうケースがあるので注意しましょう。
円滑に調理師を辞めるためには、退職したい旨をに伝える前に、職場の就業規則を確認しておくことをおすすめします。
就業規則とは、会社のルールをまとめたものです。退職の意思表示を示す時期も言及されている場合がありますので、事前によく確認しておきましょう。
就業規則は働いている人が閲覧しやすい位置に置かれているか、簡単に見れる場所に置く義務がありますので、誰でも確認することが可能です。
3. 実際に未経験の業種に転職した人の情報を得る
未経験の業種に転職をするのは、知らないことが多すぎて色々と迷うことがあるでしょう。
そういう場合は、実際に未経験の業種に転職した人の話を情報を多く得るようにしましょう。
- 自分の周りの人
- 掲示板
情報を得られる環境は上記のようにさまざまあります。
それらを参考にすることで「実際の仕事はどうなのか」という情報が得られ、転職先を検討する判断材料になります。
なるべく多くの情報と自分のやりたいことを照らし合わせることが、より自分の希望に沿った転職に繋がります。
4. 仕事は最後まできっちりやる
退職が決まっても、日々の業務に手を抜くことはしないようにしましょう。
辞めるからといっていい加減な仕事をしてしまうと、人間関係がギクシャクし、辞める際に遺恨を残してしまうリスクがあります。
そのため、任されている業務を最優先にこなし、退職する際には自分の仕事をしっかりと終わらせ、ほかの人に押し付けないことが大切です。
また引き継ぎをする際も、押し付けるのではなく、全体の流れを覚えてもらいながら細かい事項を伝えていきましょう。
5. 退職に対する強い意思を持つ
飲食店は人手不足のところも多いため、職場に退職の意思を伝えても「辞められると周りの人に迷惑がかかる」「後任が決まるまで待ってくれ」などと強引な引き止めにあい退職交渉が難航することがあります。
もし必要な人材を確保できないとしても、それはあなたではなく会社の責任です。
辞めると決め、引き継ぎなどの手続きを行ったのなら、あとは後ろを振り返らず強い意志で退職をおこないましょう。
日本では法律上、労働者の自由意志で退職できますので、責任をおいすぎないように自分を守ることも大切です。
まとめ:辞めたいなら耐える必要なし!転職エージェントを使ってサクッと転職しよう!
今回の記事では、以下の3つについて詳しく解説しました。
自分が調理師の仕事に向いていないと感じているなら、迷わず今の環境からオサラバすることをおすすめします。
不安に感じていた調理師から異業種への転職は十分に可能です。
新しい環境への一歩を踏み出し、新しい知識やスキルを身につけることで、人生のステップアップが期待できます。
尚、調理師を辞めてしまう前に、転職エージェントへの登録や就業規則の確認を忘れずにおこないましょう。
転職エージェンントでは、さまざまな転職サービスが無料で受けられるので、転職活動の際は必ず利用しましょう。
\こちらの記事もチェックしよう/