飲食店の正社員をバックレたくなる原因5つとバックレる前にするべきこと7つ

飲食店の正社員をバックレる前にするべきことを解説するアドバイザー達 飲食業

「飲食店の労働環境がもう耐えられない」
「すぐにでも辞めたい…バックレようかな」

と思うことはありませんか?

しかし、いざ辞めようと思っても、バックレた場合にどういうリスクがあるか分からず、迷ってしまいますよね。

では、飲食店の正社員をバックレた場合、どういうことが起こり得るのでしょうか?

そこで今回は、

✔︎なぜ飲食店をバックレたくなってしまうのか
✔︎バックレた際に起こり得るリスクはどういうものか
✔︎どうしてもバックレたい時にすべきことは何か

上記の3つについて詳しく解説します。

この記事を見れば、仕事をバックレたいと思った時の対処法が分かります。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

あまりにもつらいならバックレも1つの選択肢

悩んでいる男性

飲食店の正社員という立場で、バックレて仕事を辞めるという選択肢は、決しておすすめできるものではありません。

しかし、1度仕事がつらいと思ってしまったら、なかなか頑張ろうという気持ちは戻ってこないもので、無理に仕事を続けて、精神的な病を抱えてしまったら大変です。

今の飲食店を辞めたい気持ちがどうしても消えず、またやめることを伝えにくい環境にあるのならばバックレて、違う飲食店や異業種への転職をおすすめします。

一方で、今の仕事をバックレる事で、リスクを伴うこともあるので、バックレる前にしっかりそのリスクを把握しておきましょう。

飲食店の正社員をバックレたくなる5つの原因

悩んでいる男性

飲食店の仕事はきついと言われることが多い職業ですので、正社員として働く人がバックレたくなる原因も多くあるでしょう。

ここでは、バックレたくなる原因の中でもより一般的なものを5つご紹介します。

  1. 労働時間が長すぎる
  2. 休日が少ない
  3. 重労働で身体が限界
  4. パワハラで精神的にきつい
  5. 給料が低い

それでは確認していきます。

1. 労働時間が長すぎる 

調理師の仕事はとにかく長いのが基本で、一般的な仕事の平均労働時間が8時間なのに対し、調理師は12時間~15時間勤務が普通です。

朝早くから夜遅くまでの勤務をシフトで交代することなく、少人数の従業員で朝から夜までに営業をこなさなければならない飲食店が多いため、長時間の労働になってしまうのです。

ひどい場合には、就業時間内に仕事が終わらずに、終電を逃してしまうケースもあります。

労働時間が長くプライベートの時間を取れないことを理由に、飲食店をバックレたくなる人は多いでしょう。

2. 休日が少ない

最近では少しずつ環境は良くなってはいますが、いまだに調理師は休みを取りづらいといわれる職種です。

土日や祝日など世間が連休を取っているときは、飲食店の稼ぎどきなので休むことがないからです。

週に1日しか休みがない、連休が取れないという飲食店も少なくありません

また、休み予定だった日も予約の状況次第では、営業日になったりと不安定なため、バックレたくなる人は多いでしょう。

3. 重労働で身体が限界

飲食店の仕事は1日中重い食材を運んだり、食器を洗ったりととにかく重労働です。

また、1日の労働も長時間であるのにも関わらず、休憩以外で座ることがほとんどありません。

そのため飲食店で働く正社員は下記の症状を抱えているケースが多いのです。

  • 首・肩こり
  • 腰痛
  • 腱鞘炎

ひどい場合、忙しい店や人手が足りていない店などは、休憩時間も満足に取ることができません。

このような身体的に辛い状況が続くことで、体力的な限界を感じ、飲食店の正社員を辞める人は多くいます。

4. パワハラで精神的にきつい

飲食店、とくに調理師の世界は基本縦社会で、昔の日本気質な部分を多く残す職業です。

そのため、先輩からいわれたことは、不満があっても基本的に従わなければなりません。

先輩からちょっとしたことで、激しく怒られたり注意されたりすることは当たり前で、時には暴力を振るわれるケースも少なくありません。

身体的につらいのに、精神的なつらさまで感じてしまったら、バックレたくなる気持ちになってしまってもしょうがないといえるでしょう。

5. 給料が低い

飲食店の正社員の給料は、ほかの職業に比べて低い傾向にあります。

もともとの基本給が低いことに加え、ほかの職業では見込める賞与や残業代、インセンティブなど、基本給以外の収入をもらえないことも多いからです。

飲食店のビジネスモデルの多くは、利益率の低い薄利多売の商売であるため、相当な繁盛店でない限り、給与額アップへの期待はできないのが現状です。

給与水準の低さを理由に、飲食店の正社員をやめるべきかどうか迷っている人は多いでしょう。

飲食店の正社員をバックレた時に起こる7つのリスク

バックレた時のリスクを解説する男性アドバイザー

今の飲食店をバックレることはいいことではありません。

しかしどうしても今の環境に耐えられず、辞めることをいい出しにくい環境にあるのなら仕方がないといえるでしょう。

いきなり会社をバックレてしまう前に、まずはバックレたら具体的に何が起きるのかを確認しておくことをおすすめします。

  1. 職場から直接電話が来る 
  2. 上司か同僚が家に来る
  3. 家族に電話が来る
  4. バックレている間は無給になる
  5. 次の転職に不利になる
  6. 損害賠償請求をされる可能性がある
  7. 退職金が減額かなしになる可能性がある

それぞれ見ていきましょう。

1. 職場から直接電話が来る

出社するはずの人が急に来なくなるわけですから、当然職場からの連絡は来る覚悟は必要です。

あなたのことが本当に心配、人手が足りなくて仕事が回らない、など理由はさまざまでしょう。

あなたにとっては煩わしいことでしょうが、職場としては当然の対応ですので、このリスクは押さえておきましょう。

2. 上司か同僚が家に来る

電話をしても連絡がつかない場合、上司や同僚が直接家にくる場合もあります。

もし顔を合わせてしまった場合、しっかり事情を説明し、謝罪をすることで、穏便に済ませることもできるでしょう。

3. 家族に電話が来る

電話で連絡がつかず、家に行っても応答がない場合、家族に直接連絡されてしまうこともあります。

それにより、親に仕事をバックレたことがバレて、騒ぎが大きくってしまう可能性もあるでしょう。

4. バックレている間は無給になる

バックレている間は無断欠勤の扱いになるため、バックレた日の給料はもちろんもらえず、月の給与額から減給されることになります。

有給が残っていても、バックレた日に有給をあてる事は認められないことがほとんどですので、減給は覚悟しておきましょう。

5. 次の転職に不利になる

仕事をバックレると、退職時に受け取る離職票などを出してもらえないケースもあります。

転職先によっては、入社前に離職票の提出を求められる場合もあるので、その際にバックレや懲戒解雇の事実を知られてしまうこともあるでしょう。

上記のようにバックレは転職には不利に働くこともあります。

6. 損害賠償請求をされる可能性がある

仕事をバックレても店側から損害賠償請求をされる事は基本的にありません。

店側があなたに損害賠償請求をする場合は、あなたがバックレたたことと店側の損害の直接的な関係を立証する必要があり、その立証が非常に難しいためです。

しかし、バックレたことによる損害が明確で、損害額が甚大な場合、損害賠償請求をされてしまうこともあります。

7. 退職金が減額かなしになる可能性がある

退職金は基本的には支払われることが多いです。

しかし、会社の就業規則によって異なりますが、懲戒解雇処分になった場合は、会社の規則に従い退職金が減額またはなしにされる可能性もあります。

飲食店の正社員をバックレる前にしておくべきこと5つ

バックレる前にしておくべきことを解説する女性アドバイザー

たとえすぐにでも今の職場を辞めたいと思っていても、勢いに任せていきなりバックレることは避けるべきです。

バックレる前にしておくべきことをしっかり押さえて、できるだけスムーズに辞められる環境を整えておきましょう。

ここでは、飲食店の正社員をバックレる前にしておくべきこと5つを解説します。

  1. 仕事をバックれるべきか冷静に考える
  2. ボーナスが出るなら貰っておく
  3. 任されている業務はこなしておく
  4. 転職エージェントに登録しておく
  5. できれば転職先の目星をつけておく

ぜひ参考にしてください。

1. 仕事をバックれるべきか冷静に考える

今の仕事をバックレる前に、もう1度本当にやめるべきかを考えましょう。

1度冷静になって考えてみると、意外とバックレるほどのことでもなかったということもあります。

冷静に考えみて、それでも仕事に行きたくない、仕事を辞めたいと思ったなら、退職を検討しましょう。

しかし、バックレにはいいことではないので、できるだけ正式な退職を目指した上で、それでもどうしてもダメならバックレも選択肢に入れましょう。

2. ボーナスが出るなら貰っておく

ボーナスが支給される飲食店で働いている場合には、支給日を待ちボーナスを受け取った後にバックレるようにしましょう。

退職した後は何かと金銭的な不安が生じます。

そのため、金銭面での不安を少しでも軽減したい場合は、ボーナスを貰ってからのやめるのがベストです。

会社により違いもありますが、多くの場合、ボーナスは7月頃と12月頃に支給されるため、その時期を待ちやめることをおすすめします

3. 任されている業務はこなしておく

飲食店の正社員をバックレようと思っても、日々の業務の手を抜くことはしないようにしましょう。

辞めるからといっていい加減な仕事をしてしまうと、働いている段階で人間関係がギクシャクし、仲の良かった人とも遺恨を残してしまうリスクがあるからです。

そのため、任されている業務を最優先にこなし、退職する際には自分の仕事をしっかりと終わらせ、ほかの人に押し付けないことが大切です。

また引き継ぎをする時間もないでしょうから、残された人がなるべく困らないように、マニュアルを用意しておくと安全です。

4. 転職エージェントに登録しておく

飲食店の正社員をやめ、転職を成功させたいのであれば、決して1人で転職活動をしてはいけません。

転職活動をスムーズにおこない、自分の希望どおりの転職先と出会うために、転職エージェントの利用をおすすめします。

  • 転職の相談に乗ってくれる
  • 希望にあった転職先を紹介してくれる
  • 履歴書の書き方や面接の受け方のアドバイスをしてくれる
  • 面接日や顔合わせの日程を調節してくれる
  • 給与交渉をしてくれる

転職エージェントを利用することで、上記のようなさまざまなサポートを受けることが可能です。

転職エージェントの転職サポートにより、本来転職活動にかかるであろう労力を軽減でき、より自分の希望に沿った転職が実現できます。

飲食店の正社員をバックレる前に、必ず転職エージェントに登録をしておきましょう。

転職エージェントの転職サービスはすべて無料です。
気軽に相談しましょう。

転職エージェントを利用するメリットについて、詳しく知りたい人は「こちらの記事」をチェックしてみてください。

5. できれば転職先の目星をつけておく

今の仕事を辞めてから、次の転職先を探そうと考える人もいるでしょうが、転職活動に数ヶ月かかり、すぐに転職先が見つからないケースは多くあります。

もし就職先がなかなか決まらないと、収入源もなくなり、金銭面での不安を抱える可能性もあります。

それにより心の余裕がなくなり、不本意な転職先を選んでしまうことになりかねません。

会社に勤めながら転職活動をすることで、心に余裕を持って転職先を選ぶことができ、また金銭的な不安を抱えることもなくなるでしょう。

転職エージェントではあなたにおすすめの転職先を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。

どうしてもバックレたいなら退職代行サービスという選択肢もある

退職代行サービスの利用を提案する男性アドバイザー

退職代行サービスとは、あなたに代わって弁護士や代行業者が会社側に退職の意思を伝えてくれるサービスのことです。

いざ今の職場を辞めようと思っても、人間関係が悪化していることで、退職したい旨を会社側に伝えにくいケースは多くあります。

また脅迫や嫌がらせを受けたり、執拗な引き止めにあってしまったり、なかなか辞めさせてもらえないこともあるでしょう。

今の仕事をバックレた時に起こりうるリスクを軽減し、できるだけ安心して退職したい場合には「退職代行サービス」の利用を検討しましょう。

  • 即日会社を辞められる
  • 退職の手続きを自分でおこなう必要がない
  • 引継ぎをしなくて済む

退職代行サービスを利用すれば、退職まで嫌な上司や同僚と顔を合わせずに済み、面倒な退職手続きのすべてを代行してもらえるので、ストレスなく退職することが可能です。

今の職場をすぐにでも辞めたいのに、なかなか辞めにくい人にはおすすめのサービスです。

一方で注意したいのは、民間の退職代行業者ににできることは、退職の意思を伝えることだけです。

もし残業代請求や退職条件の交渉、法律相談などをしたいのであれば、弁護士による退職代行サービスを利用しましょう。

まとめ:あまりにつらいならバックレてもしょうがない!バックレる前に転職活動を進めておこう

今回の記事では以下のことについて詳しく解説しました。

✔︎どうしてもつらいならバックレも選択肢の1つ
✔︎バックレることはリスクを伴うことも理解しよう
✔︎辞める前から転職活動を始めよう

仕事をバックレるのは決していいことではありませんが、仕事を辞めたい旨をなかなか伝えられずに、ズルズルと仕事を続けて心が病んでしまっては大変です。

本当に今の仕事が嫌で、仕事をやめることを伝えにくい環境にあるのであれば、バックレることもしょうがないといえるでしょう。

辞めた後に収入がなくなることから、金銭面や精神面で追い込まれないように、辞める前から転職活動をしておくことをおすすめします。

忙しい飲食店の正社員の転職活動には、さまざまな転職サポートを受けられる転職エージェントの利用が必須ですので、必ず登録をしておきましょう。

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