「調理師の間でいじめを受けていてつらい」
「このまま仕事を続けていていいのだろうか」
と思うことはありませんか?
しかし環境を変えたいと願ってもしようとしても、どうしたらいいか分からず迷ってしまいますよね。
では、調理師間のいじめや暴力から解放されるためにはどうしたらいいのでしょうか?
そこで今回は、
上記の3つについて詳しく解説します。
この記事を見れば、今のつらい状況を変化させる解決策が見つかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
調理師の世界ではいじめや暴力は頻繁にある
調理師・料理人の世界は基本縦社会で、上の人からいわれたことは理不尽であっても聞かなくてはいけません。
今ではだいぶなくなってはいるようですが、意図的に雑用ばかりをやらされたり、暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたりといったいじめが横行しているという、現代とは考えられない独特の職業です。
昔から当たり前のようにいじめや暴力を振るってきた飲食店では、暴力は指導であるという意味合いで捉えられているため、パワハラという認識がされていないのです。
そのため、令和の現在にあっても日常の仕事の中で暴力が横行しているのが飲食店の実状です。
調理師の間でいじめ被害に遭いやすい人5つの特徴
調理師間のいじめには大まかなパターンがあり、それに当てはまる人がいじめを受けやすい傾向にあります。
ではどういう人が調理師間でのいじめ被害に遭ってしまうのでしょうか。
- 作業の手が遅い
- 仕事の覚えが遅い
- 大人しくて気が弱い
- コミュニケーションが取れない
- 仕事ができる
ここではいじめの被害に遭いやすい人の特徴である上記5つについて解説します。
1. 作業の手が遅い
調理師の間でいじめ被害に遭いやすい人の大きな特徴として挙げられるのが、作業の手が遅いという点です。
本人は頑張っているのですが、作業の早い人からみると頑張っていないという風にみられれ、徐々に冷たく当たられるようになります。
人には得意不得意があるので、慣れるまで大きな心を持って見て欲しいのですが、調理師の世界ではそのような考えは通用しません。
動きの遅いやつは仕事の出来ないなやつだと決めつけられ、いじめの対象にされてしまうケースが多いです。
2. 仕事の覚えが悪い
調理師の仕事はその職場ごとに作業工程や作業方法が違うため、新しい職場では覚えることがたくさんあります。
その際になかなか仕事が覚えられず、何回も聞き返していたら、次第に対応も冷たくなってしまうでしょう。
それに加えて、同じミスを何回も繰り返したり、何回やっても仕事の質が向上しなかったりする人も注意が必要です。
最初は指摘だけで済んでいたものが、いずれは暴力やいじめに発展してしまうケースも多くあります。
3. 大人しくて気が弱い
調理師の世界には基本的に気が強く、クセの強い人が多くいます。
そのため、大人しくて気が弱く自分の意見をはっきり主張できない人は、いじめのターゲットにされやすい傾向があるので注意しましょう。
大人しくて気の弱い人は、何をいわれても基本的に反発しないため「こいつには何をしても何をしても大丈夫だろう」と思われてしまいます。
最初はちょっかいを出してくる程度だったのが、徐々に度を超えて余計な仕事を押し付けられたり、暴力を受けたりと、いじめに発展してしまうケースも少なくないのです。
4. コミュニケーションが取れない
コミュニケーションは厨房での仕事を円滑に進める上で重要なものです。
厨房内では1人1人の連携が命なので、仕事中に正しいコミュニケーションが取れない人は、周りとの連携も取りづらくなるため、浮いた存在になってしまいます。
そしてその状況が続くと、徐々に邪魔者扱いされたり、シカトされたり、仕事を回してもらえなかったりといじめに発展してしまうのです。
円滑なコミュニケーションが取れないことで、いじめられるケースは調理師の間では多くみられます。
5. 仕事ができる
仕事はできるに越したことはないのですが、上司を抜いて仕事ができる人は意外と危険をはらんでいます。
調理師の職場には、料理の腕がそこそこなのに、何の向上心も見せずに仕事をこなしているベテランも多く存在します。
そのような人から見たら、仕事のできる人は「自分の立場を脅かすやつ」「自分の空気感に馴染まないやつ」と見られてしまい、いじめのターゲットにされてしまうケースもあります。
向上心を持たずに、惰性で仕事をこなしている上司がいる職場では注意が必要でしょう。
いじめられるのはあなたのせいではない
いじめに発展してしまう理由は、職場によりさまざまでしょう。
中には「いじめられる方にも原因がある」などという考えの人もいますが、そんな意見を鵜呑みにしてはいけません。
そのような意見を気にして「いじめられるのは自分のせいだ」「我慢していじめに耐えよう」などと考えてしまうと、精神的にどんどんと追いつめられてしまいますので絶対にやめましょう。
どんな状況であろうといじめる人が当たり前に悪いのです。
調理師間のいじめにより起こりうる3つの症状
いじめはじわじわと被害者の精神を蝕んでいきます。
長期的にいじめ被害にさらされてしまうと、徐々に強いストレスに耐えきれなくなり、さまざまな精神障害を発症してしまう可能性もあるので注意が必要です。
ここでは、いじめにより起こりうる3つの症状をご紹介します。
- PTSD
- うつ病
- パニック障害
それぞれ見ていきましょう。
1. PTSD
PTSDとは心的外傷後ストレス障害のことをいいます。
事件や事故などの強烈な精神ダメージやいじめのように反復継続した精神ダメージを受けることで、フラッシュバックなどを引き起こし不安・自己嫌悪・自己否定をしてしまう症状です。
2. うつ病
うつ病とは気分が強く落ち込んで憂鬱になる、やる気がでないといった症状を引き起こす病気です。
ほかにもほか、不眠・疲労感・倦怠感が発症するケースもあります。
3. パニック障害
動悸・吐き気・めまいなどの症状に襲われる精神障害の1つです。
発作的に発症することから診断・治療が難しい病気といわれています。
調理師の間でいじめを受けた時の対処法3つ
いじめを受けている状況を我慢していてはいけません。
いじめ被害から抜け出すには的確な対処をおこないましょう。
ここでは、調理師間でいじめを受けた際の対処法3つをご紹介します。
- 会社や上司に相談する
- 言葉や態度で気持ちを示す
- 別の飲食店に転職する
それぞれ解説していきます。
1. 会社や上司に相談する
自分がいじめられていると感じたら、まずは会社や上司に相談しましょう。
会社や上司に相談することで、直接加害者に指導を与えてくれることが期待できます。
ただし、ただ感情的になって言いたいことばかりを強く述べていると、会社や上司は「自分勝手なクレーム」と捉えてしまケースもあるので注意が必要です。
感情的になるのを避け、自分が受けた被害や今の気持ちを、冷静に伝えることが問題解決に繋がります。
2. 言葉や態度で気持ちを示す
いじめを根本的に解決するには、加害者の内省を促すことが重要です。
加害者があなたにしたことを正しく認識させ、あなたがいじめによりどれだけ傷ついたのかを知らせるためには、加害者に言葉や態度で今のあなたの気持ちを示す必要があります。
1人では加害者と向き合うことができない場合は、上司や同僚など第3者同席のもとで加害者にあなたの気持ちを伝えましょう。
うまく気持ちが伝われば、加害者からの謝罪を得られ、いじめがなくなる可能性もあります。
3. 別の飲食店に転職する
上記のような行動を取ってもどうしてもいじめがなくならないこともあります。
そのような場合は別の飲食店に転職してしまうことが1番の方法です。
- 人間関係がリセットできる
- 新しい長所が見つかる
- 気持ちが軽くなる
別の飲食店に転職し、新しい環境で新しい仕事を始めることで、上記のようなポジティブな変化が期待できます。
暴力やいじめを受けながらも今の職場にしがみつく必要はまったくありません。
あなたが生き生きと働ける職場は必ず存在します。
さっさと転職して新しい職場で力を発揮しましょう。
忙しい飲食業界の人は、転職活動に満足な時間をかけられない傾向にあります。
そのため、さまざまな転職サービスが受けられる転職エージェントの利用が必須です。
必ず相談しましょう。
調理師だけが仕事じゃない!異業種に転職することも検討しよう
調理師として働くことに未練を感じていないなら、未経験の業界への転職も検討するべきでしょう。
慢性的な人手不足や今後の事業拡大などさまざまな事情を理由に、未経験の人材でも積極的に採用をしている企業は多くあります。
そのため、今飲食業界から未経験の業界へ転職する人は多く、まったく違った新しい分野で活躍する人も増えています。
- 年収アップが期待できる
- 新しい業界の人脈が増える
- 新しい知識やスキルが身につく
異業種へ転職することで、上記のようなさまざまなメリットが得られます。
ほかにも、飲食店に多く見られるサービス残業や、長時間労働など悪い労働環境も改善されるため、プライベートの時間も充実するでしょう。
新しい経験値を手に入れ、人生の可能性を広げるためにも、異業種に挑戦することをおすすめします。
転職エージェントでは、その人にあった職種や転職先をご紹介しています。
まだどの職業に就きたいか、候補が決まっていない人でもお気軽にご相談ください。
辞めることを言い出しにくいなら「退職代行サービス」という選択肢もある
退職代行サービスとは、あなたに代わって弁護士や代行業者が会社側に退職の意思を伝えてくれるサービスのことです。
いざ今の職場を辞めようと思っても、人間関係が悪化していることで、退職したい旨を会社側に伝えにくいケースは多くあります。
また脅迫や嫌がらせを受けたり、執拗な引き止めにあってしまったり、なかなか辞めさせてもらえないこともあるでしょう。
そのような場合には「退職代行サービス」の利用を検討しましょう。
- 即日会社を辞められる
- 退職の手続きを自分でおこなう必要がない
- 引継ぎをしなくて済む
退職代行サービスを利用すれば、退職まで嫌な上司や同僚と顔を合わせずに済み、面倒な退職手続きのすべてを代行してもらえるので、ストレスなく退職することが可能です。
今の職場をすぐにでも辞めたいのに、なかなか辞めにくい人にはおすすめのサービスです。
一方で注意したいのは、民間の退職代行業者ににできることは、退職の意思を伝えることだけです。
もし残業代請求や退職条件の交渉、法律相談などをしたいのであれば、弁護士による退職代行サービスを利用しましょう。
まとめ:いじめを我慢する必要なし!つらいなら転職を検討しよう
今回の記事では以下のことについて詳しく解説しました。
いじめを我慢している時間はもったいありません。
今の状況や自分の気持ちを上司や加害者に正直に伝え、それでも改善されないようであれば、今の飲食店からの転職をおすすめします。
もし飲食業界での仕事に興味がなく、新しい道を進みたいと思っている人は、異業種への転職を検討しましょう。
新しい業界へ転職することで、新しいスキルや新しい人脈を手に入れられるので、人生の可能性を広げることが期待できます。
\こちらの記事もチェックしよう/