「飲食店のブラックな環境にもう耐えられない」
「どうしたらこの環境から抜け出せるかな」
と思うことはありませんか?
しかし、いざブラックな環境を変えようと思っても、どういう行動をとればいいか分からず、迷ってしまいますよね。
では、飲食店のブラックな環境から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか?
そこで今回は、
上記の3つについて詳しく解説します。(記事の紹介)
この記事を見れば、飲食店のブラックな環境から抜け出す具体的な方法が分かります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ブラックな飲食店に共通する特徴7つ
ここではブラックな飲食店に多く見られる特徴をご紹介します。
当てはまる項目が多いほど、ブラックな飲食店だといえるでしょう。
- 労働時間が長すぎる
- 休日が少ない
- 慢性的な重労働
- いまだにパワハラがある
- 給料が安すぎる
- 基本的にみなし残業
- 常に人手が足りない
それぞれ見ていきましょう。
1. 労働時間が長すぎる
調理師の仕事はとにかく長いのが基本で、一般的な仕事の平均労働時間が8時間なのに対し、調理師は12時間~15時間勤務が普通です。
朝早くから夜遅くまでの勤務をシフトで交代することなく、少人数の従業員で朝から夜までに営業を回さなければならないため、長時間の労働になってしまうのです。
ひどい場合には、就業時間内に仕事が終わらずに、終電を逃してしまうケースもあります。
労働時間が長くプライベートの時間を取れない点は、ブラックな飲食店の特徴といえるでしょう。
2. 休日が少ない
最近では少しずつ環境は良くなってはいますが、いまだに飲食業界は休みを取りづらいといわれる業界です。
土日や祝日など世間が連休を取っているときは、飲食店の稼ぎどきなので休むことがないからです。
週に1日しか休みがなかったり、まとまった連休を取らしてもらえなかったりするブラックな飲食店も決して少なくありません。
またブラックな飲食店は、予約の状況次第では、休み予定だった日も営業日になってしまうケースも多く、休日の取得も不安定になってしまいます。
3. 慢性的な重労働
飲食店の仕事は1日中重い食材を運んだり、多くの調理器具や食器を洗ったりととにかく重労働です。
また、1日の労働も長時間であるのにも関わらず、休憩以外で座ることがほとんどありません。
そのため飲食店で働く正社員は下記の症状を抱えているケースが多いのです。
- 首・肩こり
- 腰痛
- 腱鞘炎
ブラックな飲食店は、人手が足りていないケースが多く、仕込みの状況次第では休憩時間も満足に取ることができません。
このような慢性的な重労働を強いられている飲食店は、ブラックな職場だといえるでしょう。
4. いまだにパワハラがある
飲食店、とくに調理師の世界は基本縦社会で、昔の日本気質な部分を多く残す職業です。
そのため、先輩からいわれたことは、不満があっても基本的に従わなければなりません。
先輩からちょっとしたことで、激しく怒られたり注意されたりすることは多く、ときには暴力を振るわれるケースも少なくありません。
少しづつ環境は良くなりつつありますが、ブラックな飲食店ではいまだにパワハラが横行しているのが現状です。
5. 給料が安すぎる
飲食業界・調理師の給料はほかの職業に比べて低い傾向にあります。
とくにブラックな飲食店は、もともとの基本給料が低いことに加え、賞与やインセンティブなど臨時の収入もほとんどありません。
また昇給額も低いため、どれだけスキルを身に付けてステップアップしても、ブラックな飲食店に働いている以上、給料上がり幅はたかが知れています。
拘束時間は長いのに給料は低く、労働量に対しての対価が比例しない点はブラックな飲食店の特徴です。
6. 基本的にみなし残業
ブラックな飲食店では時間外労働が長いのに、その労働はみなし残業とされる場合が多く残業代は出ないというケースが多くあります。
ブラックな飲食店では一般的におこなわれるべきである、コンプライアンスの遵守や細かな勤怠管理もされていないからです。
店の予約状況や仕込みの状況次第では、休憩時間も働かされるケースも多いのですが、もちろんその労働時間は給料には反映されません。
いくら長時間働いたとしても、すべてみなし残業とされてしまうという点はブラックな飲食店の特徴といえます。
7. 常に人手が足りない
飲食業は慢性的な人手不足に悩まされています。
とくにブラックな飲食店は従業員が定着しないため、常に人手不足になりがちです。
人手が足りない分の仕事は、在籍している従業員や調理師がこなさなければいけなくなり、1人への負担が大きくなってしまいます。
新しい人材がなかなか定着せず、限られた少人数で日常的にハードワークを強いられていると感じたら、ブラックな環境だといえるでしょう。
ブラックな飲食店に当たらないための対処法5つ
せっかくブラックな飲食店から転職したにも関わらず、次の転職先でもブラックな職場に当たってしまうリスクも考えられます。
そうならないためにも、リスクに対処する方法をあらかじめ押さえておきましょう。
ここでは、ブラックな飲食店に当たらないための対処法5つをご紹介します。
- ネットの口コミをチェックする
- いつ見ても求人が出ているところは避ける
- 応募前に実際に店まで行ってみる
- 残業に関する規定があるかチェックする
- そもそも飲食店で働きたいのかもう一度考える
ぜひ参考にしてください。
1. ネットの口コミをチェックする
気になる求人を見つけたら、応募する前にインターネットに掲載されている口コミサイトやTwitterなどSNSなどに載せられた口コミを閲覧してみましょう。
口コミサイトには実際にそこの企業で働く人の生の声や、飲食店を利用したことのある人の感想などがたくさんあります。
それらの意見を数多く閲覧することで、ブラックな飲食店なのかそうでないのかなどの判断材料としての利用が可能です。
マイナスな口コミの多い飲食店への応募は避けるべきでしょう。
2. いつ見ても求人が出ているところは避ける
求人検索をするといつみても、検索に引っかかる求人がありますが、それらには注意が必要です。
ブラックな飲食店は粗悪な労働環境により人材が定着しないため、人手不足に陥るケースが多く、常に求人サイトに求人を出しています。
常に求人を出しているすべての飲食店がブラックであるとは言えませんが、職場の環境や従業員同士のトラブルなど、人手が足りない何かしらの原因を抱えていることも考えられます。
ある程度注意を払いながら、求人を閲覧するべきといえるでしょう。
3. 応募前に実際に店まで行ってみる
ブラックな飲食店に就業してしまわないためにも、応募をしてしまう前に、実際に店舗まで出向いてみることも重要です。
求人サイトには基本的に、企業側にとってマイナスになるような情報はあまり載せていないので、求人を眺めているだけでは本当の情報は手に入らないケースもあるでしょう。
実際に店舗に行ってみることで、店の雰囲気やそこで働く従業員の対応を肌で感じることができます。
店の雰囲気が悪かったり、忙しそうで客への対応が悪かったり、従業員同士あまり仲よさそうに見えない飲食店はブラックの可能性もあるので注意しましょう。
4. 残業に関する規定があるかチェックする
残業に関する規定が求人広告にしっかり記載されているかもしっかりチェックしましょう。
残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間と法律で決められているため、臨時的な特別の事情がない限りこれを超えることはできません。
一般的な企業はコンプライアンス遵守され、勤怠管理も整っているため法は守られ残業代として支払われますが、ブラックな飲食店はできる限り残業をさせ、それをみなし残業として残業代を支払いません。
「残業代は基本給に含む」といったような表記のある飲食店の求人は、みなし残業を適用しているケースが多いので注意が必要です。
5. そもそも飲食店で働きたいのかもう一度考える
ブラックな環境が多いとはいえ、今まで飲食業界での仕事ばかりしていたのですから、次の転職先も飲食店が第一候補として上がるでしょう。
しかし転職活動をする前に「なぜ飲食店の仕事を選んだのか」「そもそもなぜ飲食店で働いているのか」などをもう一度考えてみることをおすすめします。
- 実は飲食業やめたい
- 違う経験をしてみたい
- 新たな出会いが欲しい
1度冷静になって考えてみると、上記のように本当の自分の気持ちがわかることもあるでしょう。
本当に好きで飲食業を続けるのは問題ないのですが、今までやってきたからという気持ちでしがみつき、新しいチャンスに気付けないのはもったいありません。
自分の気持ちに正直になり、違う道を選択することで、新しい経験やスキルを身につけられ、今よりも充実した生活を手に入れられる可能性も十分にあることも理解しておきましょう。
転職成功の秘訣は、サイトに公開されない求人にあった。飲食業界・調理師のブラックな環境から抜け出す3つの方法
ブラックな環境から抜け出すためには、自分から積極的に行動していくことが重要です。
ここでは、調理師がブラックな環境から抜け出すための方法3つを解説します。
- 独立する
- ホワイトな別の飲食店に転職する
- 未経験の異業種に転職する
詳しく見ていきましょう。
1. 独立する
タイミングは人それぞれですが、いずれは自分の店を持ち自由な働き方がしたいと考えている人は多いでしょう。
ブラックな環境に疲れたら、独立して自分の店を持つというのも1つの方法です。
- 自分の好きなように仕事ができる
- 労働時間が自由
- 頑張った分の成果が見える
ブラックな飲食店で働いていた経験を生かし独立することで、より自由でホワイトな環境が作り出せます。
また働く時間を自由に選べるようになるので、プライベート時間の充実も期待できるでしょう。
独立・企業をサポートしてくれる企業も多数あるので、ご検討の際は資料請求や説明会など、気軽に参加してみることをおすすめします。
2. ホワイトな別の飲食店に転職する
ブラックな環境から抜け出す根本的な方法は、ブラックな飲食店からホワイトな飲食店に転職をすることです。
飲食業界は人手不足なので求人数は多く、また最近では労働環境が見直されて、ホワイトな飲食店が増えつつあります。
タイミングによっては残業代や賞与がしっかり支払われる、労働環境が勤怠管理のととのった飲食店の求人が見つかることもあるでしょう。
より多くの求人を比較し転職先の選択肢を広げるために、飲食業界に特化した転職エージェントへの登録をしておくことがポイントです。
転職エージェントの転職サービスは無料で受けられます。
気軽にご相談ください。
ホワイトな飲食店の見つけ方はこちらの記事にまとめてあります。
ぜひ読んでみてください!
「飲食業界でホワイトな職場の特徴7つとホワイトな企業に転職する3つの方法」
3. 未経験の異業種に転職する
ブラックな飲食業界、または調理師として働くことに疲れたら、未経験の分野への挑戦も検討するべきでしょう。
慢性的な人手不足や今後の事業拡大などさまざまな事情を理由に、未経験の人材でも積極的に採用をしている企業は多くあります。
そのため飲食業から未経験の業界へ転職する人は多く、まったく違った新しい分野で活躍する人も増えています。
- 年収アップが期待できる
- 人間関係がリセットできる
- 新しい知識やスキルが身につく
異業種へ転職することで、上記のようなさまざまなメリットが生まれます。
ほかにも、ブラックな職場特有のサービス残業や長時間労働などの、労働環境の改善も期待できるため、プライベートの時間も充実するでしょう。
新しい経験値を手に入れ、人生の可能性を広げるためにも、異業種に挑戦することをおすすめします。
転職エージェントではあなたにおすすめの転職先をご紹介しています。
ご利用の際は、ぜひ参考にしてみてくさい。
ブラックな飲食店は引き止められるので要注意!
職場に退職の意思を伝えても、退職交渉が難航することがあります。
ブラックな飲食店は人手不足に陥っているケースが多いため、「辞められると周りの人に迷惑がかかる」「後任が決まるまでは辞めさせない」などと、強引な引き止めに会うことがあるので注意しましょう。
もし必要な人材を確保できないとしても、それはあなたではなく会社の責任ですので、辞めると決め、引き継ぎなどの手続きを行ったのなら、あとは後ろを振り返らず強い意志で退職をおこないましょう。
日本では法律上、労働者の自由意志で退職できるので、責任をおいすぎないように自分を守ることも大切です。
辞めることを言い出しにくいなら「退職代行サービス」という選択肢もある
退職代行サービスとは、あなたに代わって弁護士や代行業者が会社側に退職の意思を伝えてくれるサービスのことです。
いざ今の職場を辞めようと思っても、ブラックな環境は人間関係が悪化しているケースは多くあり、退職したい旨を会社側に伝えにくい場合もあるでしょう。。
また脅迫や嫌がらせを受けたり、執拗な引き止めにあってしまったり、なかなか辞めさせてもらえないことも考えられます。
そのような場合には「退職代行サービス」の利用を検討しましょう。
- 即日会社を辞められる
- 退職の手続きを自分でおこなう必要がない
- 引継ぎをしなくて済む
退職代行サービスを利用すれば、退職まで嫌な上司や同僚と顔を合わせずに済み、面倒な退職手続きのすべてを代行してもらえるので、ストレスなく退職することが可能です。
今の職場をすぐにでも辞めたいのに、なかなか辞めにくい人にはおすすめのサービスです。
一方で注意したいのは、民間の退職代行業者ににできることは、退職の意思を伝えることだけです。
もし残業代請求や退職条件の交渉、法律相談などをしたいのであれば、弁護士による退職代行サービスを利用しましょう。
まとめ:我慢している時間はもったいない!転職してブラックな職場にオサラバしよう
今回の記事では以下のことについて詳しく解説しました。
ブラックな飲食店で働いていることを自覚しているのに、その環境に耐え続けながら惰性で仕事をしているのはもったいありません。
ブラックな環境から抜け出したいのであれば、独立や転職などみずから進んで行動を起こしていくことが重要です。
とはいえ飲食店はブラックな環境が多いのも事実で、飲食業界で転職を繰り返していてもブラックな環境から抜け出せない可能性も考えられます。
もし飲食業界の仕事に未練がなく、新しいチャレンジをしてみたいと考えている人は、未経験の異業種への転職も検討しましょう。
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